居眠り運転がとくに危険な理由
眠気が強くなると、自分でも気づかないうちに数秒ずつ眠ってしまう瞬間が生まれます。高速道路の速度なら、その数秒のあいだ車はだれにも操作されないまま数十メートルを走ります。居眠りによる事故では、ブレーキを踏んだりよけたりする動作がないことが多く、衝撃がそのまま伝わります。さらに怖いのは、運転する本人が少し眠ったことに気づかない場合が多いことです。だから居眠り運転では、「もう少し行ってから休もう」という判断そのものが信用できません。眠気は気合いで勝つものではなく、前もって防ぎ、来たら止まるのが答えです。
出発前にすること
長距離運転の疲れは、出発の前日から始まっています。前の晩に十分眠ることがいちばん効果的な準備で、夜勤明けや徹夜の直後は運転を避けるのが賢明です。風邪薬や一部のアレルギーの薬のように眠気を招くことがある薬を飲んだなら、説明書を確かめるか、運転してよいか薬剤師に聞いてください。お酒は少量でも眠気を強め、判断を鈍らせるので、運転の前には飲みません。
- 前の晩に十分に眠る
- 途中で休むサービスエリアを決めておく
- 一緒に運転できる人がいれば交代の計画を立てる
- 出発前に食べすぎない
- 飲んでいる薬の眠気の注意書きを確かめる
眠気が集中する時間と道
人の体には、一日の周期に沿って眠気が強まる時間があります。深夜から明け方にかけてと、昼食後の午後が代表的です。この時間帯に長距離運転が重なるなら、休憩をより頻繁にとりましょう。道の形も影響します。まっすぐで景色が単調な高速道路、ほとんど進まない渋滞区間、暖かく静かな車内は、どれも眠気を招きやすい条件です。長く休まずに走ったあとも疲れがたまり、集中力が落ちます。慣れた道だと油断しがちですが、むしろ慣れた道で緊張がゆるんで眠くなることもあります。
体が出すサイン
次のサインがひとつでも出たら、すでに休むべきときを過ぎています。とくに、ここ数分どう走ってきたか思い出せないときや、車が車線をはみ出して路面の凹凸を踏んだときは、すぐに休める場所を探してください。サインを感じながら、目的地が近いからと走り続けるのがいちばんよくある失敗です。
- あくびが止まらない
- まぶたが重く、まばたきが増える
- いま通ってきた区間を覚えていない
- 標識や降りるべき出口を見落とす
- 車が車線の中でふらつく、またははみ出す
- 速度が勝手に上がったり下がったりする
しっかり休む方法
眠気のサインがなくても、2時間前後ごとに一度は休むことがよく勧められます。休むときは車の中にいるだけでなく、降りて歩き、首や肩、腰をほぐして外の空気を吸いましょう。すでに眠いなら、短い仮眠がいちばん確実です。15分から20分ほどの短い仮眠がよく勧められますが、長く眠りすぎると起きたあとかえって体が重くなることがあるので、アラームをかけておきましょう。コーヒーなどのカフェインは効き始めるまで時間がかかるため、飲んでから少し目を閉じる方法をとる人もいます。起きた直後は、頭がすっきりするまで数分歩いてから出発してください。
効果が短い方法
窓を開ける、音楽を大きくかける、ガムをかむ、顔をたたくといった方法は、一瞬目が覚めたように感じさせるだけで、たまった疲れは取れません。こうした方法は、休める場所までの短い時間を持ちこたえるためのものと考えてください。カフェイン飲料も睡眠の代わりにはならず、何本も続けて飲むのは体の負担になります。休んでもすぐにまた眠くなるなら、体が睡眠を必要としているということです。そんなときは予定を変えてその日の運転をやめるか、宿で一晩眠って翌日に出発するのがいちばん安全な選択です。
車内の環境と同乗者の役割
車内の空気を内気循環だけにして長く走ると、空気がこもって眠気を強めることがあります。ときどき外気導入に切り替えるか、少し窓を開けて換気しましょう。車内の温度は暖かすぎないよう、やや涼しいくらいがよいでしょう。背もたれを倒しすぎず正しい姿勢で座り、水を少しずつ飲んで体が乾かないようにします。同乗者がいれば、軽い会話をしながら運転する人の様子を見て、眠気のサインが見えたら休もうと先に声をかけてください。運転できる人なら、交代するのがいちばんです。
休む場所の選び方と注意点
高速道路では、サービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設を使いましょう。路肩は非常時にだけ止まる場所で、後ろから来る車に追突される危険が大きく、休憩場所として使ってはいけません。故障などの非常事態でやむを得ず路肩に止まったら、ハザードランプをつけ、三角表示板などで後続車に知らせたうえで、人はガードレールの外の安全な場所へ避難して助けを呼んでください。十分に寝ても昼間によく眠くなる、いびきがひどく寝ている間に呼吸が止まると言われた、という場合は睡眠障害の可能性もあるので、医師に相談しましょう。この記事は一般的な情報で、医学的な診断ではありません。症状が続くときは専門家の診察を受けてください。
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